適正な売却の査定について

2019年01月14日

不動産を売ろうかなと思ったら、まずは価格を知りたいと思いますよね。

 

弊社では宅建協会作成の価格査定ソフトを利用しています。

近隣で取引された事例と比較して、優れている点・劣ってる点を項目ごとに点数化して入力しボタンを

押せば査定価格が表示されます。

この方法は個人の主観的なものではないので、かなり正確です。逆に言えば誰がやっても同じような査定価格になるということです。

 

しかし実際のところ、数社に査定を依頼するとかなり価格に開きが出る場合があります。

相場よりかなり低い場合はすぐに売れるようにとの意図があるのでしょうが、このケースは少ないです。問題なのは相場よりかなり高い場合があること。相場より異常に高い査定の場合は、もともとその金額では売れないことがわかっているのに、どこよりも高く査定して売却依頼を獲得しようという考えが含まれてます。

 

ここが大事なところですが、

「査定価格=売れる価格」ではありません。

 

売主さんは、高い査定価格が出れば嬉しいに決まってます。

ただ、高すぎる価格では買主さんが現れないのは当たり前のことであり、その場合は売却依頼を受けてから数ヶ月かけて徐々に値下げしていく販売方法になります。結果として時間と労力が掛かってしまい売主さんの為になりません。

 

不動産は売主さんの大切な財産ですので、価格の最終決定は売主さんの意思で行うべきと、弊社では考えています。査定価格はそのための一つの目安にすぎません。

 

実際には売り出し後、想定より早く売れる物件・なかなか売れない物件とありますが、売却をご検討の方は高すぎる・安すぎる査定にはご注意くださいね。査定時点でのしっかりした判断が適正な売買につながり、結果的に売主さんの利益となるはずです。

 

(株)コーセイ

高嶋